木を削って絵を描く版画
昔、小学校の図工で「版画」を何回か作ったものですが、懐かしいなーって思う一方で、今の子供ってこの版画の授業を受けてるんですかね。
自分は、木の板を彫刻刀でガリガリ削って鳥とかライオンとかを描いた記憶があります。クラスで一人くらいは手に彫刻刀を突き刺して、保健室のお世話になったりもします。
昭和の時代と違って、今はパソコンやネットリテラシーの授業は取り入れられてるとも聞きますが、こと芸術や美術に関しては、学校で取り入れるような大きな出来事もありませんので。何も変化が無いのなら、恐らくは小学校5年か6年のどっちかで、一度くらいは版画を経験してると思います。
自分が小学校の時は「サツマイモを削ってスタンプを作る」ような授業もありましたが、恐らくこっちに関しては受け継がれてない、もしくは一部の地域だけで行われてるかもしれません。
実生活で役に立つのか
今も昔も、学校の授業の中で「これは将来の役に立つのか」と感じる教科や科目は、たびたび議論の的になったりもしますが、版画って最たる例だと思うんですよね。
印刷というシステムの元祖ではあるものの、木を削る版画はすでにどこでも使われてない技法だったりするので、実生活と趣味の両方で役立つことは無かったりします。伝統工芸か浮世絵くらいかな。
もっとも、学校で学んでも「活かす機会が無い」っていう授業においては、ピアニカとかデシリットルとか、小学校や中学校を問わず色んなものが当てはまる話ですね。個人的には版画の授業は楽しかったので、これで良いとは感じます。方法はどうあれ、「もの作って表現する楽しさを知る」っていう目的においては、優れた媒体だと思います、版画。
救う言い方をすれば、版画も美術学校に進学するとなると、多少経験が生きてくることもあるでしょうし、絵画や古物を扱う業者のページを見てみると、本当に絵画や版画の買取を行ってたりするので、美術品としての価値や存在意義はあるんでしょうね。令和の時代においても。