内定を複数得ている人には特徴がある
人手不足により新卒採用枠が大幅に増やされていると言われている現在ですが、実際に就職活動をしている学生たちからはかつてのバブル期のような景気の良い話が次々聞かれているわけではありません。
報道では「バブル期を超える好景気」といった言い方がされることもありますが、かつてのバブル期というのは新卒社員を確保するために会社が海外旅行研修を用意したり、ほぼ無料で入れる豪華な社宅を用意したりといったまさにバブリーなことが行われていたのでそれとは比較するべくもないでしょう。
現在の就職の現場においては、一人で数十社単位で内定ととっている学生と、何社受けてもなかなか内定が出ない学生との二極化が進んでいます。一般的には有名大学出身者や国家資格所有者が有利になるという傾向がありますが、それだけでなく同じ学部学科でも内定獲得数にも違いが見られています。
企業研究に熱心であるかどうかがカギ
まず、企業の人事担当者に意見を求めてみると「非常によく研究をしている学生とそうではない学生がはっきりしている」ということが聞かれてきます。
つまり内定を獲得する学生というのは就職活動というものを徹底的に研究しており、受ける企業についてもよく調べてエントリーをしているということです。一方、内定がいつまでも獲得できない学生というのは、そもそも就職活動について戦略的視点を持っていなかったり、数十社を受けてはいるものの一社ごとの調査が不十分であったりします。
企業担当者も学生が厳しい状況に置かれていることは十分に理解していますが、だからといって準備不足で面接に来る学生に甘い点をつけるというわけではありません。就活に強い学生になるためには、まず「これから就職活動をする」ということでしっかり腹を決めて徹底的に準備をしてからのぞむようにするということが大切になります。
インターンシップを積極的に活用するのも手
専門学校や大学のように、在学中に職場体験ができるインターンシップ制度を導入している学校は少なくありません。とりわけ「料理やパティシエの専門学校」のように、就職するうえで「実務経験」が重要視または必須となる学校においては顕著でしょう。
このインターンシップは、物好きが利用する地味な制度と思われがちですが、就活に強い人ほど上手く活用している傾向にあります。もともとインターンシップは、企業が優秀な学生を採用する手段として実施されているため、実際に働く中で、自身の能力を企業へアピールするチャンスが生まれます。また、実際に現場で働くことで、業界内の人脈形成に役立てることもできるでしょう。
さらに、インターンへ参加することで、学校の教師に「熱意のある生徒」と評価されやすくなります。熱心な生徒ほど、優良な企業への紹介を貰いやすくなるのは言うまでも無いでしょう。これらのように、インターンは就活するうえで何かと有利に働くことが多くなるため、機会があれば積極的にインターンシップを利用するようにしましょう。
正しい意味で自分に自信を持てるようにする
もう一つ就活の強さを決める要素になるのが学生本人の自信のある態度です。話をしているときにしっかりした目線や口調を示せることで、相手に強い信頼感を与えることができます。
言い方を変えると「自己肯定感」があるかどうかということになりますが、学業にしてもアルバイトにしても過去の経験から自分なりに自信を身につけることができていればそれが面接時の態度にも自然に出てきます。全く根拠のない自信では困りますが、就職面接という自己PRが重要な場面においては自信のある態度を示すことができるかどうかが第一印象を大きく左右します。
自信をしっかり示すためには、話の内容を自分なりに整理し理論だって話すことができるようにするということも大切です。面接でつまづいているという人は客観的な評価をもらえるよう、模擬面接をしてみるとよいでしょう。